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Elemental Tecnology

要素技術

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グラウンドエア・システム(GAS)

地下空気汚染調査に欠かせない装置がグラウンドエア・システム (GAS)です.その理由は非破壊型であることに加え,電源100Vの動力と機動性の高い可搬式であり,生産性の高いツールです.図の例であれば延べ1日で調査可能であり,当日には作図した調査結果を提供できます.ちなみに漏洩油など油濁調査も可能であり,図は灯油漏洩サイトでのGAS調査結果を等濃度線図にしたものです.油の漏洩箇所が一目瞭然です.
そうなると,従来の破壊(孔空け)式調査法では時間と費用の両面から,二の足を踏んでしまうことになるでしょう.

 

 
 
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ボーリングマシン

ボーリング調査に要求されるものは,その地点の地層を正確に再現する試料を獲得するための技術力ならびに機械品質であることと,操業中の工場内においては狭隘な場所でその作業を可能にする機動性の高い機械であることです.写真の2台は片や動力100V,一方は油圧,ともに小回りがきくため狭隘なスペースにおいてもボーリング作業を難なく実施できます.さらに特殊プローブを用いることにより,手軽に深度方向の地下空気汚染濃度分布を把握できます.
 

 
 
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ボーリングコアの主張

まずボーリングコアが地層を正確に再現していることは絶対条件です.さらにそれを満足しても,分析試料を単位長ピッチで分取したのでは地層汚染の実態を表すことはできません.地層は砂層や粘土層などさまざまな地層が重なって構成されており,浸透した汚染物質は地質および水文地質構造に従って挙動をとるため,単位長ピッチの試料分析で連続した地層を評価するには無理があるからです.地質汚染の完全浄化が目的であるならば,地下構造を再現した連続コア試料から適切に採取することが重要です.地層汚染診断では層相変化をミリメートルオーダーで観察する眼と知見が欠かせません.

 
 
 

超低コスト浄水処理装置

回収された汚染地下水の浄水処理装置は期間中の仮設備でしかなく、完了後は不要なもの.君津システムが提案する「超低コスト浄水処理装置」は100V15Aの動力で十分な浄化機能を果たし,浄化完了後は速やかに撤去回収します.機能が満足されていれば,華美装飾された高級品である必要はありません.

 
 
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君津式掘削除去技法

さまざまな条件によりやむを得ない場合は,最終手段として鋼矢板土留め工法を用いた掘削除去技法を採用します.5m以下のメッシュ間隔で絞り込み,状況によっては更なる絞り込みを行い,常に必要最小限の除去範囲に努めております.施工過程においても日常的にオンサイトラボ分析を併行して,細かな品質管理に基づいて作業を制御します.厳しい制約などの施工条件によっては,腹腔鏡手術による癌摘出治療のように,オールケーシング工法などを使ってピンポイント除去を行います.掘削除去は費用が嵩むため,このような高度で緻密な施工管理と環境に対する造詣の深さが問われることになります.