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Worries about Geopollution

地質汚染の悩み

はじめに伝えたいこと

地質汚染には筋書きのないドラマがあります.
想像してみてください.
あなたが居る地表の下には地質構造が連続して広がっていることを.
その中を流れていたり,停滞している地下水も同様です.
それらを媒体とした汚染は生き物のように,時の流れとともにその姿形を変容します.
そして,いつしか何処の場所にて環境破壊という事件の引き金を引くかもしれません.
地下を住処にした地質汚染はパズルのようなもの.
自然科学の知識と豊富な知見をもとに,このドラマを紐解いていきましょう.
ただし,純粋に科学の目を光らせて真摯に取り組まねば解けません.
なぜなら,この問題はもの作りではないからです.

What's Geopollution?

地質汚染をまず知ろう

地質汚染とは

有害物質は生き物として挙動します.
有害物質によって生じる地質汚染のメカニズム,この図では揮発性有機塩素化合物など難分解性で粘性が低く比重が大きいものが地下に浸透した場合の一般的な移動拡散を表しており,地質条件下で透水層では簡単に下へ落ちて行き,粘土層などの難透水層ではその上面に貯留し,その構造に従って移動していきます.さらに汚染された地下水は,帯水層単元毎の地下水流動により移動拡散していきます.また,揮発性の特質から地下空気に揮発・分配して大気汚染を引き起こしています.有害物質は条件下で姿形を変え,まるで生き物のように挙動します.これこそが地質汚染のメカニズムを表しています.
 

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悩んでください・・・

その地質汚染によって,このような悩みをお持ちですか?
もしくは,悩まずともこのような状況に置かれていませんか?
・土壌・地下水汚染対策が終わらない
・汚染源を把握しているつもり
・使用履歴に基づく調査で進めてきた
・地質汚染問題解決には法例・指針に準拠した調査で十分解決できる
・敷地外から汚染が流入しているかわからない
・自然由来や人為由来による重金属類の基準値超過問題を抱えている
・過去にゴミを埋めた もしくはゴミが埋まっている
・操業中のため 本格的な調査を実施できない
・所有地が負の遺産状態で塩漬けされている
・毎年 汚染対策費用が経営を圧迫している
心当たりがあれば その悩みは杞憂に終わらないかもしれません.
ここは立ち止まって,暫し現状を疑ってみることも大切です.
それによって,悩みを抱えていた地主の廃工場跡地は,わずか1年後新興住宅地へ再生されました.